各専修課程紹介

哲学歴史専修課程

Philosophy and Historical Studies


人間と人間社会を総合的に把握し、過去・現在・未来を照射する。

哲学歴史専修課程では、人間が遠い昔から今にいたるまで積み重ねてきた哲学的な思考や芸術活動、長い歴史のなかで形づくられてきた人間社会の姿を探求します。
 かつてフランスの画家ゴーギャンは、《われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか》という名作絵画を残しましたが、このタイトルの中に本専修が追求したいテーマが凝縮されています。このような探求を深め、自己や現代社会をさまざまな視点から冷静に見つめるための柔軟で論理的な思考力と発想力を身につけることが、本専修課程の目標です。

教育の特色とカリキュラム

哲学、芸術論、歴史学は、人文学の中核をなす学問分野として、人間の歴史と文化に対する多様なアプローチ方法を生み出してきました。本専修課程では、これらの学問分野についての体系的で深い専門知識と、知識を運用するための方法を学び、自己や現代社会を相対化・客観化できる柔軟な発想力・思考力を養い、論理的な分析・発表能力を身につけていきます。
 これらを通じて、総合的な判断力をもち、周囲を適切に導いていくことのできる人材の育成を目指します。
 基礎的な知識・思考力を身につけるための基礎講義、専門的な知識・方法を習得する概論や研究法、専門研究の最前線を知る講義科目、主体的にテーマを設定し掘りさげていく力を身につける演習、専門的な研究の技法を習得するための実習や史料講読など、人文学研究で必要とされるさまざまな形態の講義を開設しています。それぞれの関心や研究テーマに合った授業カリキュラムを組むことができます。

専攻紹介

「人間」を探究してギリシャ哲学から現代科学まで

 人は何かのきっかけで自分や世界を見つめ直し、根本的な問いにぶつかることがあります。「正義とは何か?」「人間が生存する意味は?」「そもそも存在するとはどういうことか?」「〈私〉とは何なのか?」 ── 古くから哲学者たちが追求してきたこうした問いを、現代的視点も示しつつ、みなさんが考え抜くお手伝いをします。また、人間について考える上では、認知や心理をさまざまに反映する言語という対象も重要です。この専攻では哲学と関連する視点から言語学を学ぶこともできます。

■ 2020年度に開講中の授業・演習ピックアップ

哲学史概説 A・B ◎ 高橋克也 教授

先人の思索を解き明かし、現代に生かしてゆく。
 そもそも哲学とは何か。それを理解する上で、西洋におけるこの学問の始まりと歴史を知ることはとても重要です。ギリシャ、ローマの賢人たち、中世の神学者たち、近代のデカルト、カント、ヘーゲルらが何を問題とし、どんな結論を出したか、それを知れば私たちの日々の哲学的思索も深まるでしょう。この講義では著名な哲学者たちの難解な思想を分かりやすく解説しています。

その他の開講中の授業・演習ピックアップ

哲学演習Ⅲ

星野 徹

デカルト、ライプニッツ、バークリー、ヒュームなど近代哲学の古典を取り上げて読み解いて行きます。

哲学研究法C

加地大介

「形而上学」という分野の諸問題について考察しながら、「分析哲学」と呼ばれる現代哲学の手法を習得します。

言語学演習

山中信彦

人間の認知やコミュニケーションにかかわる言語現象を扱った本を読みます。

芸術作品からデザインやダンスまで、アートとイメージについて考える

 わたしたちは毎日〈アート〉に接して暮らしています。また、生活のあらゆる場面で〈イメージ〉は重要な意味を持っています。
 本専攻では、「美とは何か」「芸術とは何か」という根本問題から始め、個々のジャンルについて歴史や理論を学び、具体的な作品について分析します。そして、文化や思想との連関において〈アート〉や〈イメージ〉が果たしてきた役割を理解し、それらが変容しつつある現代文化の中でどのような意味を担っているかを考えます。

■ 2020年度に開講中の授業・演習ピックアップ

芸術史Ⅰ・Ⅱ ◎ 辻絵理子 准教授

現代日本と全く異なる価値観が生み出した表象に触れる。
 美術史学は画家の名前や制作年代を覚えたり、芸術家の逸話をゴシップ的に面白がったりすることを目的としていません。洋の東西を問わず、人類は様々な美術作品を生み出してきました。いつ、どこで、何のために、どのような技法を用いてそれらは制作され、社会の中においてどのような機能を果たしていたのか。彼らは世界をどのように理解し、表現していたのか。西洋古代、中世の美術を中心に探っていきます。

その他の開講中の授業・演習ピックアップ

美学Ⅰ

外山紀久子

モダニズム以降のダンスやアートを中心に、気や微細エネルギー、生命論的観点からのアプローチを試みます。

芸術論Ⅰ

井口壽乃

モダンデザインの展開について、芸術思想、技術、メディア、社会の視点から、分析と考察をします。

幅広い総合的な歴史研究を通じて、過去と現在をつなぐ

 昔からずっとそうあり続けてきたように見える生活様式や価値観 ── それらの多くは、過去の長い歴史のなかで形成されてきたものなのです。
 本専攻では世界のさまざまな地域や時代を対象に、過去の人間社会の物質的・精神的なあり方を実際の資料にもとづいて解明することを目指しています。さらに、過去を知ることによって、今の社会が直面する問題を新しい視点からとらえなおし、未来を模索する力につなげていくことも、本専攻の目標のひとつです。

■ 2020年度に開講中の授業・演習ピックアップ

考古学実習C ◎ 中村大介 准教授

異なる文化の深層を探求する。
 考古学は残された文字資料以外から歴史を探求する学問であり、発掘調査を通じて資料を蓄積します。考古学実習Cはこれまで学んだ考古学の知識と技術を使って海外で発掘調査を行い、遺跡の性格を掴むことで、対象となる国や地域の文化の実態に迫ります。その際、ドローンを使った空撮や三次元測量などの新しい技術を学ぶだけでなく、現地の生活も体験してもらいます。

その他の開講中の授業・演習ピックアップ

歴史学研究法A(日本史)

一ノ瀬俊也

日本近現代史について書かれた初心者向けの本を輪読し、教員と学生が質疑応答を行うことで、歴史学の基本的な研究手法を身につけることができます。

史料学実習C(東洋史)

小野寺史郎

中国史の研究に必要な様々な形式の漢語史料の紹介と、それらを読解する訓練を演習形式で行います。

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