室岡郁美さんの北京出張報告を掲載します。

         2013年9月9日-15日 北京出張調査報告                   10LL200  室岡郁美

 この度、牧先生の北京出張調査に同行させていただきました。
 私にとって北京は2年ぶり6度目の入国でした。というのも、私は2009年9月から2011年7月までの2年間、北京語言大学の漢語進修学院に留学していたからです。留学から帰国後、中国についてより客観的に学びたいという想いから、2012年4月より埼玉大学教養学部の東アジア文化専攻に3年次編入学をしました。
 2年間の留学を経験していても、中国に関して知らないことは多くあります。編入後、埼玉大学の学生として1年半の間、授業を受ける中で様々な気づきや発見がありました。そして、今回の1週間の北京訪問では更なる新しい中国を感じることができました。

 日程4日目の12日には、私が一番楽しみにしていた艾未未氏へのインタビューがありました。授業で拝見していた一昨年、昨年のインタビューの様子は、とても印象深いものでした。今年は私もその場に同席できるという事と、記録用のビデオを撮影するという任務があった為、とても緊張していました。
 艾未未氏のスタジオの前に着くと、依然として防犯カメラが設置されており、その緊張感は更に高まっていきました。しかし、一足スタジオの中に入ると、猫や犬が自由に動き回り、のんびりとした空気が流れていることに驚きました。そして、艾未未氏ご本人はもちろん、奥様、アシスタントの方々がとても暖かく私たちを迎え入れてくださいました。
 先生方の質問に真摯に、ユーモアを交えて答えながらも、息子さんの話をする時に一番の笑顔を見せていた艾未未氏の姿が印象的でした。来客が続き、忙しそうな中、私たち学生の拙い質問にも快く答えてくださいました。改めて考えてみると、世界的に注目されている艾未未氏に日本の学生がインタビューできるというのは、本当に貴重なことです。埼玉大学教養学部で東アジア文化を専攻した学生の特権であるといっても過言ではないと思います。

 13日には、中国ロックの代表的なアーティスト、左小祖咒氏にもお会いすることができました。ご自宅に招いていただき、インタビューを行った後、ご家族と一緒に手作りのお昼ご飯までご馳走になりました。左小祖咒氏もとても気さくな方で、中国の音楽に興味のある私は、ここでも質問をさせていただき、卒業論文執筆のアドバイスをいただきました。

 また、私は調査の合間に以前通っていた北京語言大学を訪れ、友人やホームステイしていた中国人家族との2年ぶりの再会も果たすことができました。ホームステイ先の叔父さんと叔母さんは、今でも私のことを本当の娘のように思い、再会を泣いて喜んでくれました。こんなにも温かい第二の家族と言える存在があるのは、留学を経験したからこそだと思います。北京語言大学は世界中から多くの学生が集まり、中国語を学ぶには最適な環境です。学内の設備も2年前に比べると大きく変化していて、学食が広くなっていたり、宿舎が新しくなっていたりと、ますます過ごしやすくなっているようでした。留学は自分の視野だけではなく、その後の選択肢までも広げる大きなチャンスです。ぜひ、これからも多くの学生に北京語言大学への留学を経験してもらいたいと思います。

 北京最終日には、市場でお土産を買ったり、地元の人しかいないようなローカルなお店で食事をしたりと、観光も楽しめました。艾未未氏や、左小祖咒氏に会い、インタビューできたという経験の貴重さはもちろんですが、2年ぶりに中国の空気を実際に肌で感じることができたという事だけでも、大きな意味があったと思います。この2年間にも日本と中国の関係は常に変化し続けていました。日本にいると、その変化を日本の報道を通した視点だけで見てしまいがちです。しかし、本当に大事なのは自分の目で見て、自分で考え、判断し、行動したり意見を述べたりすることなのだと改めて考えさせられました。このような貴重な機会を与えてくださった皆様に心より感謝いたします。

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