グローバル・キャリアに向けて

 教養学部では、国際機関での公務員、国際NGO、外交、グローバル企業、さらには県や市などの地域レベルでの国際化など、将来、国際的に活躍したいと思っている皆さんに向けた教育プロジェクト「グローバル・リーダー養成プロジェクト」を用意しています。この教育プロジェクトは、①グローバル・インターンシップ、②グローバル・リーダー特別カリキュラム、そして③グローバル・キャリア相談の3つから構成されます。

 グローバルに活躍したいと思っている皆さんにとって、学部や大学院レベルで経験できる最も効果的な方法は、海外インターンシップです。もちろん海外のインターンシップ先ならどこでも良いわけではありません。高いレベルと受け入れ態勢が整っている機関である必要があります。埼玉大学では、アメリカの首都ワシントンDCにあるワシントンセンター(TWC)と協定を結び、毎年数名の学生が3ヶ月半のインターンシップをワシントンDCで受けています。TWCの教育プログラムには米国議員を含む各分野の専門家やリーダーに直接インタビューする機会や、ボランティア活動等も含まれており、今後、国際的に活躍する埼玉大学生のキャリア形成にとって相応しい教育プログラムと言えるでしょう。しかし、海外でインターンシップを受けるためには、もちろん、それなりの準備やバックアップ体制が必要です。

 そうした準備教育の一つとして教養学部では「グローバル・リーダー特別カリキュラム」を用意しています。ここに含まれる科目群は、主として英語で行われる実践的な内容です。また、これらに参加するためには一定の英語力が要求されます。

 バックアップ体制も重要です。TWCなどの海外インターンシップ、海外の大学院への進学、さらには将来、国際的に活躍することを考えている皆さんに具体的なアドバイスをするのが「グローバル・キャリア相談」です。アドバイザーには国際機関等での経験者などがあたり、皆さんの将来方向、進路など個別の相談に応じます。

フロー図

【グローバル・インターンシップ】

グローバル・キャリア開発特別プログラム」の項を参照して下さい。

〔グローバル・リーダー特別カリキュラム〕(講義は主として英語で行われる)

グローバル・リーダー特別カリキュラムの授業風景

1.基礎科目群 (大講義)

国際公務員論

国際機関が果たす役割について理論的観点から検証し、国際公務員の仕事内容や、その任務の遂行に必要なスキルについて学びます。担当は国際機関経験者

グローバル・ビジネス論

グローバル化・ボーダーレス化するビジネス環境にあって、各界のビジネスの第一線で活躍中の実務家を招いて、カレントなテーマについて解説・分析してもらいます。将来グローバルに活躍する上で、実際にどのような経験を積んだ人々がどのように活躍しているのか、といったイメージを具体的に持つことができるでしょう。

2.ワークショップ型の科目群 (少人数講義)

Practical Consultation on International Development Aid

開発援助業界の仕組みを俯瞰した上で、その最先端の現場でもある開発コンサルティングの役割や業務内容を学び、ワークショップを通じてコンサル業務を疑似体験します。

International Management

海外への売込みに成功した事例、失敗した事例などをとりあげてCase Study 的に検討します。

3.グローバル・コミュニケーション・スキル養成科目群 (少人数講義)

Contemporary International Affairs

今日の国際関係における重要課題(安全保障、テロリズム対策、経済協力や経済危機管理、貧困・不平等問題、環境保護、人権問題など)を、英語を使って分析・議論する講義です。目標は各課題の問題意識を深めると共に、英語のコミュニケーション能力を向上させることです。

Communication for Global Leaders

本講義の目的は、グローバル・リーダーに求められるコミュニケーション能力を開発することにあります。すなわち、文化や背景の異なる多様な人々に向かって、自分の考え、意見を効果的に伝えるプレゼンテーション能力と討議能力を鍛えます。

Insights into International Relations

国際関係論に関係するテーマをいくつか選択し、関連する大量の英語文献を限られた時間で読むスキルを学び、小論文を英文でまとめます。これは海外の学部・大学院での授業で学生が要求されるスキルであり、効果的に知識を吸収、まとめるトレーニングとして重要です。

Insights into Global Development

国際開発に関係するテーマをいくつか選択し、関連する大量の英語文献を限られた時間で読むスキルを学び、小論文を英文でまとめます。

4.国際的な視野と高度な知識の修得を目的とした科目群 (少人数講義)

Leadership and Management Practices in International Organizations

本授業は、国際機関や国際協力の現場で働いた経験をもつ実務家の講義と質疑を中心に構成されます。国際機関の実務で求められるリーダーシップやマネージメント能力とは何か、国際機関の現場は具体的にどのような仕組みで動いているのか。こうした問いを、第一線で活躍する講師と一緒に考えることによって、グローバルなフィールドで活躍するための意欲と能力を高めます。

Leadership and Management Practices in International NGOs

本授業は、グローバルに影響力を持つ国際NGOの現場で働いた経験をもつ実務家の講義と質疑を中心に構成されます。国際NGOの現場は具体的にどのような仕組みで動いているのか。国際機関、政府、企業などとどのように協働して目的を達成するのか。第一線で活躍する講師と一緒に考えることによって、グローバルなフィールドで活躍するための意欲と能力を高めます。

International Development Policy and Management

アフリカ、アジアなどの途上国、北米やヨーロッパの先進国など、世界の主要な国の在日大使館から講師を招き、それぞれの国における開発・援助政策、具体的成果、課題、展望などついて講義と討議を行います。

International Public Administration

国際行政論の知識や理論的な理解は、国際機関における実践の場などにおいて必要不可欠で多くの欧米の大学院でも開講されています。本講義では、理論的な枠組みを学ぶと同時に、経済、安全保障、地球環境、人権などの各分野において、国際行政の可能性と限界について理解を深めます。

Understanding Japan I - Politics, Economy, Diplomacy -

学部や大学院で海外留学するほとんどの学生が実感するのが、日本に関する知識の不足です。日本に関して問われたときに、知らなかったり、答えに詰まったりした経験を持つ学生はたくさんいます。真のグローバル人材となるためには、まず、日本に対する理解と知見が求められます。本授業は、10年以上日本に住んだ経験を持つ外国人を講師として招き、彼らの視点から日本の政治、経済、外交などについて語ってもらい、これに対して英語で議論することを通じて、真の国際人としての素養を養います。

Understanding Japan II - Cultural Perspectives -

Iと同様の目的で10年以上日本に住んだ経験を持つ外国人を講師として招き、彼らの視点から日本の文化、芸術などについて語ってもらい、これに対して英語で議論することを通じて、真の国際人としての素養を養います。

注)少人数講義は、受講者にとって効果的な授業とするため、原則として1クラス15人以内に制限する。

〔グローバル・キャリア相談室〕教養学部棟 4階 416室

グローバル・キャリア相談室〔相談する内容〕
(1)TWCや国際機関、国際NGO等への海外インターンシップのアドバイス
・TWC、国際機関、国際NGOでのインターンシップに関する情報提供。
・参加機関への推薦状作成
・参加学生に対するアドバイス(申請書類の書き方、英文小論文作成、英文による履歴書の書き方等)
・面接(interview)におけるアドバイス、模擬面接

(2)海外の大学院への進学サポート
・海外大学院に関する情報提供。
・海外大学院への推薦状作成
・参加学生に対するアドバイス(申請書類の書き方、SOP(Statement of Purpose)作成、英文による履歴書の書き方等)

(3)進路相談
・大学院修了後の想定される国際機関や国際NGOへの就職、(JPOなどの)関連試験の受験、等に関する情報提供、アドバイスなどの具体的な進路相談。

【期待される進路】

 この教育プロジェクトの修了者は、将来的には、①国連、IMF、WTOなどの国際機関、②アムネスティ・インターナショナル、オックスファムなどの国際的なNGO、③外交や防衛分野の公務員、④国内の国際協力に関連した非営利機関、⑤グローバル企業、などへの就職が期待されます。

 特に①、②は日本人が少ないので、今後そうした人たちが日本から出てくることが大いに期待されています。ただし、そのためには事実上、大学院、特に海外の大学院を出ている必要があります。このため、本教育プロジェクトでグローバルなインターンシップを経験し、高い専門教育を受けた修了者の一定数が、修了後、海外の大学院に進学することを想定しています。

PAGE TOP

埼玉大学教養学部

〒338-8570 
埼玉県さいたま市桜区下大久保255 

©Copyright Saitama University, All Rights Reserved.